Interview

カオスを楽しみながら
0→1で価値を生み出していく

Ai.M
取締役副社長
ちゅらデータ 代表取締役社長
2017年中途入社
電気電子情報工学専攻

自己紹介

AI技術の最前線で、経営者とデータサイエンティストを両立
DATUM STUDIOの副社長とグループ会社のちゅらデータの代表として、両社のマネジメント業務に携わりながら、データサイエンティストとしても複数のプロジェクトを推進しています。今までに自然言語処理、画像解析、異常検知などで100社を越えるAI構築のコンサルティング・開発に従事してきました。プロジェクトによっては技術アドバイザリーの立場で入らせていただくこともあります。また、各種のイベントに登壇して生成AI × データサイエンスをはじめとしたデータ利活用技術の導入促進を啓蒙する活動も行っています。

学生時代には自然言語処理の研究に携わりました。それ以外の時間には、テック系のイベントやコンテストに参加したり、世界的な大手企業のインターンに参加するなど、最先端の技術を吸収することに努めていました。ときには国の研究所などで、半年ほど研究に取り組んだこともあります。当時の経験の全てが、データサイエンティストの下地になっていると実感しています。

入社の経緯

常識を塗り替えようとする野心に魅了される

DATUM STUDIOに入社するまでの経緯を教えてください。

大学卒業後も、IT業界の事業会社で広告関係のR&D部門の立ち上げに参画するなど、一貫してデータ分析業務に取り組んできました。手探りながらもいろいろな人を巻き込んで進めていく経験ができたのはとても良かったと思います。その後、自分の知見を深めようと転職を考えていたタイミングで、DATUM STUDIOで働いていた学生時代の友人に誘われ、当時の社長と会うことに。その場で内定をいただき、直感と勢いで入社を決めました。

その決断には、DATUM STUDIOの技術力が高いことや、有名なデータサイエンティストが数多く所属していたことが影響しています。今後この会社からデータサイエンス業界をリードするような仕組みや人材、あるいは革新的な技術などが生まれてくるのは間違いないと確信。データサイエンスの力でビジネスに変革を起こし、業界の常識を塗り替えようとする野心や挑戦心にも魅力を感じていました。最初から環境が整っている大手や外資系企業よりも、自らの手で市場を切り開いていくDATUM STUDIOの方が上限なく成長できると思ったのです。

DATUM STUDIOでの仕事

あらゆる手段を使って課題の本質にアプローチ

最近相談を受けることが多い案件について教えてください。

私はデータサイエンス領域の仕事を担当しているので、あくまでその担当領域の話となりますが、お客様から最近よくいただくご相談は生成AIに関連した内容ですね。ChatGPTなどのテキスト生成や動画の生成技術まで、さまざまな生成AIを企業のビジネスに組み込んでサービスの価値を高めたいというニーズが高まっています。その中で私たちは、プロジェクトマネージャーにとどまらずアプリケーション開発そのものを進めていくケースなど、お客様のご要望に合わせて柔軟にサポートしています。

担当している業種業界にも偏りはなく、難しい課題に対してもデータの力で今までにない価値を提供しています。データサイエンティストのバックグラウンドもさまざまで、100人のお客様がいれば100通りのやり方で解決に導くことができる。型にはまることなく、あらゆる手段を使って課題の本質にアプローチしていくのがDATUM STUDIOの強みだと思います。

社内のデータサイエンティストに期待していることは?

日々の業務では、ビジネスメンバーとしっかりコミュニケーションをとることを心がけてほしいと思っています。データ分析という仕事は開発と異なりモノが作られるわけではないため、分析結果をビジネスの改善につなげていかないと、事業成長に貢献できません。データサイエンティストが分析結果をいかに活用するべきなのかを考え、分かりやすく提案していくことが必要です。

私たちが支援しているお客様の中には大手企業も多いので、毎日の生活の中で自身が携わった仕事の片鱗を感じることがたびたびあります。例えば、車でドライブしているときにお客様の看板広告が目に入ったり、TVを見ているときにデータ分析した商品のCMが流れたり、商品・サービスの飛躍的な成長を目にすることもあるでしょう。データ分析がビジネスに与える影響は大きいので、プロフェッショナルな技術に執着することなく、お客様を主語にした課題解決を最優先に取り組んでほしいと思っています。

DATUM STUDIOでの成長

schedule
  • 2016

    DATUM STUDIOに中途入社
  • 2017

    ちゅらデータを創業/代表取締役社長に就任
  • 2019

    DATUM STUDIO 取締役副社長に就任
  • Now

    企業運営と複数のプロジェクトマネジメントを推進
「見切り発車」が飛躍的な成長につながる

入社2年目にちゅらデータを立ち上げた経緯を教えてください。

学生時代から「いずれは地元の沖縄で起業したい」と考えていました。というのも、当時の沖縄は国内全体で見ても給与水準が低く、労働環境が悪い状況だったのです。それはITの分野でも同様で、地元企業の方たちと話していても「給料が安い」「何を作っているのか分からない」「IT以外の分野に就職した方がいい」と言われるほどでした。ITは世の中を変える力を持っているのに、なぜこの現状は変わらないのかと憤りを感じていたのです。

私が起業したいことを知った当時の社長は「ウチの子会社として作りなよ」と思いもかけず賛同してくれました。2年目の社員にそんなことを任せるなんて、今考えても本当にすごいことだと思います。当時ディープラーニングの技術が登場して業界が盛り上がっていたことも後押しになったのかもしれませんが、翌日正式な承諾をいただきました。その1か月後には採用活動を始めたので、すごいスピード感だと思います。

DATUM STUDIOの執行役員や副社長に就任してからは、どんな変化がありましたか?

私がちゅらデータの代表と兼務する形でDATUM STUDIOの執行役員に就任したことは、パイプ役としてDATUM STUDIOとちゅらデータの連携を強めていく上で大きな変化だったと思います。その後、副社長に就任したことで、今まで以上に会社をリードしていく使命感が強くなりました。ただ、私はあくまでも「0→1」の価値を生み出すことが得意な“開拓者”です。ありがたいことに、会社には後ろから優しくフォローして、1を100にしてくれる優秀な人がたくさんいます。そのため、どんなに忙しくても不安なく事業を進めることができます。

チームを率いる中で大切にしているのは、「スペシャリスト同士の信頼関係」です。どんなに優秀な人間であっても、私たち一人ひとりにできる専門領域は限られます。しかし、お互いの得意な部分を理解した上でトップランナー同士がカバーし合えば、最高のシナジーを生み出せる。各メンバーが自分にしかできない領域で専門性を発揮できるので、チームのパフォーマンスを最大化できるのです。

成長するために心がけていることがあれば教えてください。

新たに会社を立ち上げたときもそうですが、あえて「見切り発車」で行動するようにしています。まずは「決断」して、その後の迅速なアクションで「正解」にしていく。不確定要素の大きいことを考えてタイミングを逃すよりも、最初に行動した方が成功する確率が高まります。なぜなら、世の中にはやってみるまで分からないことの方がはるかに多いからです。

例えばAIの世界では、1か月前に出たばかりの技術がどんどん新しいものに変わっています。お客様が困っているのに、「まず社内で検証しましょう」と言って1か月経ったら大きく出遅れてしまうことに。変化の激しい技術を活用するのは非常に難しいですが、DATUM STUDIOは社内にある豊富な知見をもとに技術の進化を予測。お客様のビジネスに最適な形で実装していくのは、私たちにしかできないことだと自負しています。

DATUM STUDIOで描く未来

世の中のニーズの真ん中で、絶えず進化し続ける

これからもトップランナーとして走り続けるために必要なことは?

呼吸をするように挑戦して、常に進化することが必要だと思います。どんなに難しい課題であっても「できない」という言葉は使わずとにかく行動する。失敗のリスクを恐れず、実行し続けることが、私たちの業界では何より重要になってくるからです。いわば「カオスに飛び込め」ということですね。そのタイミングを逃すと、私たちはトップランナーとして走り続けることができなくなってしまいます。

世の中を見てみても、AIの登場で自社のデータと向き合おうとする企業が今まで以上に増えて、データサイエンスのニーズは一層高まっていきます。その中心にいるのは、業界のトップランナーであるDATUM STUDIOです。誰も取り組んでいない最新技術を活用していくのはもちろん、それらの技術を最適な形で社会に実装していくことが今まで以上に求められます。世の中のニーズの真ん中で業界をリードするやりがいを感じられるので、成長や変化を楽しみたい方にぜひジョインしていただきたいですね。