Interview

実務に直結する新卒研修で身につく、
技術力とチームワーク

新卒研修

はじめに

DATUM STUDIOでは、新卒社員を対象に入社後3ヶ月間にわたる技術研修を実施しています。今回は2024年度入社の新卒社員3名に、研修で得た学びが現在の業務にどのように活かされているかについて話を伺いました。

Chiaki.A(ストラテジー&コンサルティング部):
東北大学大学院で高温材料物理化学を専攻。入社後は、不動産開発業界(商業施設)における商圏分析システムの構築・運用を目的としたデータ基盤構築プロジェクトにPMOとして参画し、設計・開発を担当。お客さまとの丁寧な対話を通じて、クライアントの視点に立った具体性がある提案を心がけている。社内では、最新技術の調査・検証にも取り組み、実務と並行して技術力の向上にも努めている。

Hikaru.F(IoTアナリティクス部):
東京大学大学院でコンピュータビジョンを専攻。入社後はセンサーデータや自動車の運転データを活用した分析アドバイザリー業務に従事し、課題に応じた分析提案や開発を担当。社内情報をもとに、自然言語による問い合わせに対応してデータベース検索や可視化するAIエージェントの開発にも携わる。常に新しい技術や知見の習得に努め、より高い付加価値を提供することを目指して取り組んでいる。

Wataru.M(IoTアナリティクス部):
北海道大学大学院にて情報理工学を専攻。入社後は、物流システムにおけるデータ基盤をSnowflakeへリプレイスする案件に従事し、設計や開発、新基盤での問題点の調査を担当。またメーカーのクライアント向けに社内ドキュメントを活用したLLM(大規模言語モデル)を組み込んだチャットボットの開発にも携わる。これにより、営業活動における示唆の導出やユーザーからの質問に対して自然言語での回答を実現。アウトプット一つひとつに責任を持ち、「期待に応えること」「信頼を積み上げること」を軸に、業務にり組んでいる。

新卒研修の概要

業界トップランナーから学ぶ新卒研修

DATUM STUDIOの新卒研修は入社直後の2ヶ月間で、技術研修および総合演習を実施します。現場の第一線で活躍する先輩社員や業界のトップランナーである役員陣が講師を担当し、ビジネスマナーや議事録作成などの基本的なビジネススキルの習得に加え、データエンジニアリングやデータサイエンス領域の基礎から実践まで、幅広く学びます。
その後、6月から1ヶ月間は模擬プロジェクト研修を実施します。仮想のクライアントとの折衝やプロジェクト遂行の一連の流れを限りなく実務に近い形で経験することで、現場で活かせるスキルを身につけていきます。

新卒研修の内容や学び

幅広い基礎から実践的な模擬プロジェクトまで

入社後2ヶ月間で行われた技術研修において、印象に残ったことや研修を通じて得た学びを教えてください。

Hikaru: 技術研修はデータエンジニアリングとデータサイエンスに関する必要な基礎を総合的に学びました。各テーマごとに、講師である先輩社員が丁寧に指導してくださったことがとても印象的でした。DATUM STUDIOの技術研修は技術領域のカバー範囲が非常に広く、データ基盤の構築から統計・機械学習といった分析技術まで、データサイエンティストに必要な知識を網羅的に身につけられる内容になっています。技術を体系的に理解することで、お客さまとのコミュニケーションや業務の基本理解において大きなアドバンテージになると感じました。

Chiaki:私はコンサルタントとして入社したため、技術研修・総合演習のみの参加で模擬プロジェクト研修には参加していませんでしたが、社会人としてのマナーやリテラシーに加え、最新技術まで幅広く学びました。プロジェクトメンバーとしての心得やフレームワークなど、仕事を進める上でのコンサルタントの基礎的な役割がしっかり学べる研修内容でした。技術研修は内容が難しいものもありましたが、各チームに1名の先輩社員がメンターとしてついてくださったことが心強かったです。また、各カリキュラムの最後には演習問題が用意されており、2人1組のペアプロ形式で取り組む時間もありました。実際に手を動かしながら同期と相談したり、わからない点を確認し合ったりすることで、“知識を得る”だけではなく、理解を深めながら“使えるスキル”として、自分自身に定着させることができました。

Wataru: 研修内容はもちろんのこと、研修資料の質がすばらしい点が最大の魅力でした。研修終了後は資料を見返すこともなくなる印象がありましたが、DATUM STUDIOの研修資料は配属後の実務でも参考になり、役立つ部分がたくさんあります。研修時には理解しきれなかった内容も、実務経験を積みながらあらためて見返すと「こんなにわかりやすくまとめられていたんだ!」と驚くこともあります。様々な技術分野について現場の第一線で活躍する役員やメンバーが監修・執筆しているので、最新の技術や実務目線でのノウハウが詰め込まれています。中には1つのテーマで約200ページに及ぶものもあり圧巻です。初心者でも取り組みやすい構成でありながら、実務に直結する演習も用意されており、末長く使えるドキュメントとして非常に役立っています。

総合演習の内容や学びについて教えてください。

Hikaru: 総合演習では技術研修で学んだことを活かして、新卒社員だけでチームを組み、Snowflake、dbt™、Tableauを使って、生データからDWHを構築しダッシュボードを作成しました。データの取り込みから変換、可視化までデータエンジニアリングの全工程を体験できる内容でした。

Wataru: 私たちのチームでは、RAGアプリケーションの開発に取り組み、速度と精度向上のためのチューニングを行いました。最新のAI技術を使った実用的なアプリケーション開発で、理論だけでなく実装まで経験しました。
さらに、タスク分担を明確にすることも重要な学びでした。限られた時間とリソースの中でチームメンバーそれぞれの得意分野を活かしながら、誰が何をやるかを明確にすることで、作業スピードを大幅に削減できました。

Chiaki:コンサルタントの私はエンジニア職の仲間と比べて技術的な経験や知識が少ないため、自分にできることを意識しながら取り組みました。実際に私たちがサポートさせていただくお客さまは私と同じようにエンジニアではない方が大半のため、ユーザー側の視点で意見を伝えることで十分貢献できると気づきました。

技術研修、総合演習を経たあとの模擬プロジェクトでは、どんなことを学びましたか?

Hikaru: 模擬プロジェクトでは、技術研修・総合演習で学んだことを活かし、チームでオンライン通販の事業拡大に向けたキャンペーン分析プロジェクトを実施しました。仮想のクライアントに対して提案からWBSの作成、データ調査や分析方針の設計、中間報告、最終プレゼンまで、プロジェクト全体の流れを一貫して体験することができます。プロジェクトの全体像や進め方を実践的に学ぶ貴重な機会であり、実案件のイメージがより明確になりました。

Wataru:
模擬プロジェクトでは、仮想クライアントの課題を想定し、資料作成から提案までを一通り経験することができ、今の実務にも非常に役立っています。特に印象に残っているのは、中間発表です。当初は、自分たちが学んできた技術を駆使して「良いアウトプットを出そう」という考えが先行してしまい、提案内容は“研究発表”のようになっていました。中間発表の場で部長役の先輩社員から「その施策は売上や粗利にどうつながるのか?」というフィードバックを受けたことで、意識が変わりました。この経験を通して、「ビジネスにおける価値提供とは何か」「提案はお客さまの成果に直結しなければならない」という定量的なゴールを持つという考え方が身につきました。まさに“研究とビジネスの違い”を実感する機会となりました。

Hikaru:技術活用だけでなく、ビジネスにおいて必要なスキルも徹底的に鍛えられました。たとえば、ミーティングでの発言の仕方や議事録の正確性、お客さまとの合意形成の図り方、レイヤーごとに異なる伝え方の工夫など、実務で求められる様々なスキルを身につけることができました。模擬プロジェクトの前半では、研修で学んだ知識をそのままクライアントに報告してしまい、“本質的なコミュニケーション”になっていませんでした。後半では、「何のためにこの作業をしていて、どのポイントで困っているから意見を聞きたい」といった具体性のあるコミュニケーションに切り替えたことで、クライアントの期待値に応える提案に近づけることができたと実感しています。

新卒社員から見るDATUM STUDIO

自由な雰囲気でにぎやか、学ぶ楽しさを大切に

DATUM STUDIOはどんな人が多いですか?

Hikaru: 技術に熱心な方が多く、Slackで積極的に情報共有しています。有志による勉強会も頻繁に開催され、「どんどん学んでいこう」という前向きな姿勢が感じられます。

Chiaki: おもしろいことへのアンテナを張っている人が多いですね。技術面で「おもしろそう」と思ったものを積極的に学ぶ姿勢があるので、自然と技術力も高まっているのだと感じます。

Wataru: 自分の考えや取り組みを発信するのが好きな人は、DATUM STUDIOにあっていると思います。技術的なことだけでなく趣味や部活動のことなど、社内のLT会(Lightning Talk会)をはじめとしたさまざまな発信機会があります。

最後に、DATUM STUDIOはどんな会社ですか?

Hikaru: とにかく「主体性が尊重される会社」ですね。技術選定も、自分で学びながら使えそうだと思ったものは積極的に取り入れることができる環境があります。

Chiaki: 「制度が充実していて、自主性を大事にしてもらえる働きやすい会社」です。メンバー同士の距離も近く、風通しの良さも魅力です。「DATUM STUDIO最高!」と自信を持って言えます。

Wataru: 「活気のある会社」です。Slackでの活発なやりとりからも、社員の皆さんのポジティブな人柄や姿勢が伝わってきます。新しい技術をどんどん検証し、お客さまに提案していくスピード感と柔軟性も、当社の強みだと思います。

技術スキルの習得に加え、チームワークや顧客対応のノウハウまで幅広く学ぶことができるカリキュラムで構成されている新卒研修。個性を尊重しながらお互いを高め合える研修は、DATUM STUDIOのフラットで主体性を重んじる社風を体現しており、新卒社員一人ひとりが成長できるベースになっています。